樹脂封入について

封入物の注意点

 当工場では常温に近い温度で樹脂を固めていきますので、材料が温度で変質する事はありません。ただし、物によっては樹脂自体に溶けてしまったり、色が溶け出してしまう場合がありますので、実際の封入前にはテストを行います。
 また樹脂に入れるという事は、樹脂が材料全体に染み込みます。よって紙、写真、布、造花などを封入する場合、そのままの状態でなく「水に濡れた状態」になりますので、封入前と質感が変わります。
 よってこれらも必ず事前にテストを行い、質感を確認いただいた上で実際の製作を行います。

製品の耐久性など

 樹脂の経年による劣化は加速試験ができないため、何よりも実績が製品の性能を証明します。当工場で製作した樹脂製テーブルは、導入した飲食店において20年以上経った現在も使用し続けられており、変形、クラック、極端な黄変などの変化が無い事を確認しております。
 また使用しているうちに表面に傷がついてきますが、気になる程度になりましたらご依頼の上、研磨を行う事で鏡面の輝きを復活させる事が可能です。尚、表面の傷は、色が淡色でレイアウトが多いデザインほど、長年使用していても目立ち難くい傾向にあります。       

製法について

 当工場では恒温炉にて時間と温度を調節し、硬化速度をコントロールする事により、クラックや変形を抑え、安定した製品の生産体制を築いております。
 また専用の硬化炉にて時間をかけて処理する事により、樹脂の硬化プロセスを完結させております。この独自の製法により、非常に硬くガラスのような質感に仕上げる事を実現しました。